怠惰な休日/坂の上の雲ミュージアム見物/高島屋地下オムライス店/シネマサンシャイン衣山で打ち上げ花火二回目

 休日。朝九時を過ぎるまで起きることを得なかったので遠出を断念。それでさらに怠惰に過ごし、気付けば既に夕方四時前。松山城天守閣へ昇ろうと思い、登城の入口には行ったが、四時半で受付が終了していたので断念。坂の上の雲ミュージアムへ行き、小企画展「松山と漱石」と企画展「好古・真之・子規-明治20年代初頭」を見物。極めて興味深い内容だった。六時に出て、市内電車で松山市駅前へ。高島屋の地下にあるオムライス店で早めの夕食。チキンカツオムライス、にんじんトマトソース。サラダ付。チキンカツは阿波尾鶏。そして地下から松山市駅へ行き、郊外電車で衣山駅へ。
 久し振りのシネマサンシャイン衣山へ。「打ち上げ花火」二度目の鑑賞のために来たが、レイトショー開始の時刻は夜九時十分で、約二時間も早く着いてしまった。行動の時間配分を完全に間違えていた。仕方ないので、先ずは券売所で券を買い、座席を予約した上でグッズ売場へ行き、「打ち上げ花火」グッズを購入。クリアポケットを一つ、クリアしおりを一つ、付箋を一つ、缶バッジを二つ。計二千五百円。缶バッジを開封してみれば、浴衣なずな、私服の祐介。典道がなかったので外れ。
 なおも約一時間半の余裕があったので、映画館を出て、近所のニトリへ。色々見ていたら閉店時間になったので出て、仕方ないのでサニーマートへ。しかし映画鑑賞前に野菜を買っても困るので何も買わずに出て、結局、シネマサンシャインの建物の一階にある店に行き、「ユーリ!!! on ICE」のユリオのアクリルつままれストラップを一つ、ミニアクリルキーホルダーを一つ、大根仁によるノベライズ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」と岩井俊二の小説「少年たちは花火を横から見たかった」を各一冊。ミニアクリルキーホルダーの包装紙にはユリオの絵が大きく描かれているが、開けてみればピチット・チュラノン。
 こうして時間を過ごしたのち映画館へ戻り、夜九時十分から「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を鑑賞した(二回目)。
 日曜の夜ということもあって観客は三人。ロビーにはもう少し賑わいがあったが、どうやら皆「ダンケルクIMAX版の客だったらしい。
 二回目の鑑賞とはいえ、一回目は先月二十日であるから意外に新鮮に観ることができた。
 この作品の魅力に関して世間には「なずなエロい」という声ばかりが蔓延しているが、むしろ魔性の女に翻弄されて戸惑いまくる典道こそが真に「エロい」のであると思う。冒頭、夏の朝に目を覚ました典道の気だるげな姿がその印象を決定付ける。
 この作品で最も評判が悪いのかもしれないのは「カレー」の場面だが、トワレにいたときカレーの話を告げられて頭を抱えていた典道が、直後の場面では一転、旺盛にカレーを食べていたのは、下品な笑い所としては失敗しているとしても、カレーを食べ、玉子を加えてさらに食べる身体の動きを通して典道を生き生きと描くことには成功している。そして身体の生命感が「エロい」のであり、その意味でカレー朝食の場面には意味がある。むしろ直前のトワレ場面がなかったなら、真の意義がもっと明確に表れていたろう。
 観終えて映画館を出たとき既に深夜十一時頃。本町の大型食料品店で買物をして徒歩で帰宅。