イケメーン遺跡における秘宝妖怪ナルシス2世とコマさん/さきのばしケータ/秘宝妖怪同士の対戦/ケータに記録映像を見せる手法

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百九十六話を視聴。
 一。
 バスターズトレジャー編第十六回「美しきイケメーン遺跡」。
 ダンジョン攻略中の「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズとジバニャンとコマさんの三人が罠にかかろうとしていたとき、先に罠にかかったのはゾン・ビー・C(チョッパー)。さらに先に罠にかかっていたらしいのはネコ2世。
 そんな一行の前に現れたのはクロノオーメン。ナルシス2世の眠りを妨げるかのように騒ぎ立てる者の侵入に怒っていたが、己の不細工な顔を昔から悲しんでいた彼は、コマさんから「ブサカワ」と称賛されて敵意を鎮めた。しかるにそこへ出現したのがクロノオーメンの主君、秘宝妖怪ナルシス2世。己よりも魅力ある容姿の者に敵意を抱くナルシス2世は、ジバニャンもネコ2世もインディ・ジョーズもゾン・ビー・C(チョッパー)も不細工と見て安心していた中、唯一、コマさんには敵意を抱いたが、クロノオーメンが機転を利かせてコマさんの顔を歪ませ、事なきを得た。面白いのは、ナルシス2世の怒りを鎮めるため、コマさんだけではなくジバニャンもネコ2世もインディ・ジョーズもそれぞれ自身の顔を歪ませていた中、唯一、自然体を通していたのはゾン・ビー・C(チョッパー)。しかし彼こそ、あの無残な格好においてさえも生前の美形だった姿の名残を留めているように見えなくもない。
 気になったのは、ナルシス2世が「許さんぞ」と云いながら出現したとき、その「許さんぞ」という怒りの対象は「ブサカワ」という称賛の語にあったと見られること。換言すれば、怒りの対象はクロノオーメンに他ならないとしか思えない。
 二。
 妖怪さきのばし。
 ケータが宿題を先延ばしにして出かけてしまったのは妖怪さきのばしの所為であるに相違ない!と見たジバニャンは、さきのばしを退治するため、決めて魔王、万尾獅子、のらりくらりを招集。しかしケータが宿題をさきのばしにしたのは、どうやら妖怪の所為ではなかったらしい。
 三。
 妖怪ナルシス2世。
 ケータは秘宝妖怪ナルシス2世を退治するため、秘宝妖怪ヤマトボケルを召喚。秘宝妖怪に対して秘宝妖怪で対抗するとは、流石、ケータの選択の巧さには何時もながら驚嘆させられる。ヤマトボケルはナルシス2世に憑かれたが、結局はナルシス2世もヤマトボケルに憑かれてしまっていた。
 興味深かったのは、ケータがナルシス2世に憑かれていた間の恥ずかしい様子を、ウィスパーが妖怪パッドに映像で記録していて、それをケータ自身に見せた展開。新しかった。