近所に阪急オアシス/自炊を再開/電気を使用しないアロマディフューザー/ピアノの森第六話

 休日。昼まで寝ていた。遅い朝食を兼ねた昼食のあとも『コロコロ創刊伝説』第三巻を読み、『よつばと』第一巻を読んで怠惰に過ごしていた。
 しかるに用事あって夕方に外出。三月末以来、インターネット接続に新しいNTT西日本機器を使用し始めたのに伴い、旧いNTT西日本機器を返送しなければならなかったが、そのためにはローソンへ行かなければならなかった。吾庵の周辺にはファミリーマートセブンイレブンしかないかと思っていたが、検索してみれば意外に直ぐ近くにあると判明し、雨中を歩いて行ってみた。かなり近かった上に、向かい側には阪急オアシスもあった。用事を済ませたあと阪急オアシスに行ってみれば実に好みの品揃えだった。吾庵の周辺の大型食料品店といえばヒカリ屋グルメシティ)をよく利用してきたが、今後は阪急オアシスに行くべきであると思いながら、今宵から自炊を再開しようと思い、野菜や果物や味噌を買った。一時帰宅して荷物を置いたあと、再び外出。地下鉄で山科駅へ。ニトリのアロマディフューザーを買い、帰宅後に早速それを設置してみた。
 ところで。
 深夜(月曜の未明)のNHKテレヴィアニメ「ピアノの森」。第六話「森のピアノ」。
 一ノ瀬海が幼時から親しんだ森のピアノは落雷の中で寿命を迎えたが、街中で遭遇した弦楽四重奏団とのアンサンブルは、まるでピアノの森と同じように優しく響き、森のピアノが一ノ瀬海の生命であることを教えた。胸躍る楽しい場面だった。一ノ瀬海にピアノを弾かせてその演奏に惚れ込んだ彼等は、多分、新しい仲間たちになるのではなかろうか。演奏の曲目が「新世界より」だったことは意義深い。
 そして一ノ瀬海は、単にピアノを弾くためではなく、本気でピアノを教えてもらうために阿字野壮介を訪ねた。歩き疲れてピアノの足許で眠り、月光を浴びていた姿は愛らしく美しかった。彼が望んでいるのは、阿字野壮介の導きで海外へ留学することなんかではなく、あくまでも阿字野壮介の下で修業すること。そして彼が目指しているのは、母「怜ちゃん」だけではなく森の端の全員を食べさせてゆくことのできる「金の取れる」「ピアノ弾き」になりたいということ。この決意も愛らしく美しい。阿字野壮介もまた、かつて交通事故でピアノ生命と愛する人を失いながらも今まで生き永らえてきた意味は、彼を「輝く世界へ送り出す」ためだったに相違ないと決意した。これもまた美しい。