天気の子について賛否両論の実態/TOHOシネマズ二条スクリーン1で天気の子レイトショー鑑賞14回目

 上映中の映画「天気の子」について賛否両論あろうことを云う人は多いが、実際に否を見かけることは少ない。
 今日twitterで珍しくも見かけたのは「読解力ない者が喜んでいるだけ」という罵倒だが、普通、読解できなかった者の反応こそ否定だろう。
 今後、自分自身もブーメラン状態にならないように一段と気を付けたい。
 ところで。
 20:40からTOHOシネマズ二条スクリーン1で新海誠監督「天気の子」レイトショー鑑賞。通算14回目。
 最近の子供は、かわいそう...と間宮夫人が呟いたのと同じ頃、森嶋帆高は天野陽菜の家を初めて訪ねる途上、雨中の束の間の陽光に目を輝かせていた。この天候への感性の世代間断絶も意味深い。
 予て抱いていた感想も今ここに幾つか記しておく。
 水に滑って門番を突破し、水に沈んで線路へ逃れた森嶋帆高は、明らかに龍神に導かれている。消えかけた天野陽菜を治療した水の魚群も龍神の家来衆だろう。
 そして陽菜のためプレゼントをあげるように促したのは龍ならぬ立花瀧だが、彼もまた龍神に導かれた経験を持つ者に他ならない。
 龍神に関連することをもう一つ。そんなことあるわけねえだろ?と須賀圭介は云ったが、実際には、世界が変えられた瞬間、龍神が雷鳴に乗せて2人を代々木の廃ビルの屋上へ届け、大雨を降らせ始めた瞬間を彼は明確に感受していた。森嶋帆高の名を呟いたのが証拠。それを隠したのは包容力の表れだろう。