アンフェア第七話

フジテレビ系ドラマ「アンフェア」秦建日子原作。佐藤嗣麻子脚本。住友紀人音楽。関西テレビ共同テレビ制作。根元和政演出。篠原涼子主演。第七話。
犯人は蓮見杏奈警視庁捜査一課情報解析係(濱田マリ)だった。でも雪平夏見(篠原涼子)をはじめとする警視庁捜査一課の刑事たちも、佐藤和夫香川照之)をはじめとする記者たちも、誰もそのことを知らない。今後の物語はその謎の解明に費やされることだろうし、山路哲夫管理官(寺島進)の過去の罪はその過程で明かされるのだろう。三上薫検視官(加藤雅也)がどうしてあんなにも怪しいのか?という謎についても解明を期待しよう。かつて雪平が強盗殺人犯の十七歳の少年ユタカ(三浦春馬)を射殺した件と今回の連続殺人事件との間にも何らかの繋がりがあるのか?説明されるべき問題は多い。見守らなければならない。
それにしても、誘拐事件の現場がその事件を捜査している警視庁の庁舎の地下に潜んでいたという設定には流石に凄みがある。この驚異の事実に気付いた安藤一之(瑛太)の衝撃は甚大だったろう。現場に一人で行ってみれば家政婦の牧村紀世子(木村多江)がいて改めて驚いていたが、もちろん牧村の存在に驚いたのではなく、確かにそこが現場だったという事実に驚いたに過ぎなかったはずだ。それなのに牧村は安藤に発砲してしまった。罪深くも軽率な判断だ。