TOHOシネマズ二条スクリーン7天気の子MX4Dを鑑賞22回目4D版1回目/TOHOシネマズ二条スクリーン6伊藤智彦監督ハローワールド鑑賞/TOHOシネマズ二条の二条駅側の玄関に天気の子の新ポスター掲示

 NHKおはよう日本」で新海誠監督の最新作「天気の子」がインドで正式に盛大に公開された出来事が報じられた。
 近隣劇場における「天気の子」の4D上映の状況について調べるに、TOHOシネマズ二条がMX4D、イオンシネマ京都桂川が4DX、ユナイテッド・シネマ大津が4DXか。先日、東急ハンズでレインポンチョを調達したが、twitter情報を見る限り不要だろうか。
 ところで。
 18:10からTOHOシネマズ二条スクリーン7で新海誠監督「天気の子」MX4Dを鑑賞。通算22回目。4D版1回目。
 実に良かった。座席の動作は全体としては落ち着いていて、それでいてバイクチェイス等の要所要所で効果を発揮した。グランドエスケープでは音楽に調和して心地よく、素晴らしい演出だった。
 ところで。
 21:10からTOHOシネマズ二条スクリーン6で伊藤智彦監督「ハローワールド」をレイトショーで鑑賞。
 予想していたよりは面白かった。バトルは監督の得意分野で、美少女キャラデザは京アニ由来の愛らしさ。二人の直実の性格の描写も良かった。
 その上で、世界観について雑感を述べたい。以下、駄文の長文。
 時間を異にした多層世界間で過去や未来への介入による未来の変革が繰り返され、データが採取されたが、実は全て仮想の事件であり、未来の現実世界に介入され、微調整されながら遂行されていたという話。恋物語よりはホラーに近い。
 現実世界は、宣伝文句にあった「最後1秒」のみであり、それまでは全て仮想世界内の、いわば幻想の歳月。
 劇中、それが別の現実と化したかのように惑わせる表現もあったが、そこも仮想であると解しなければ世界の論理性が破綻しよう。
 仮想が新たな現実と化す事態については同監督の「劇場版SAO」の、サーヴィス業としての仮想が利用者の依存性を逆利用して現実を侵略するという設定が面白かったのを想起する。仮想が現実の心理を変えることはできる。しかし仮想が自立した現実と化すわけではない。
 これを見て想起したのは、遠い昔に読んだ米国の哲学者ヒラリー・パトナムの「水槽の中の脳」論。仮想世界が現実世界から自立して成立し得ないことは充分論証されていたろう。
 その観点からは「ハローワールド」の世界観の良心は全てを無にする「最後1秒」にある。
 ところで。
 TOHOシネマズ二条の二条駅側の玄関にある掲示板には「天気の子」の新ポスターが掲示されていた。美しい。