仮面ライダー電王第七話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダー電王」。主演:佐藤健。脚本:小林靖子。監督:石田秀範。第七話「ジェラシー・ボンバー」。
ウラタロス(声:遊佐浩二)が野上良太郎佐藤健)の身体を使用して恋愛絡みの騒動を惹き起こし、解決のため動き始めた良太郎を、モモタロス(声:関俊彦)が手助けする格好になった。この騒動というのは基本的には大工として働いていると思しい友也(平塚真介)の一方的な嫉妬に過ぎないようだ。彼は優美(栗原瞳)のかつての夫ではあっても、現在は夫でも何でもないらしいからだ。現在は夫でも恋人でもないのだから、優美がウラタロス=良太郎を家に泊めようとも、嫉妬して怒り狂ってよい立場にはないし、良太郎の姉、野上愛理(松本若菜)の喫茶店ミルク・ディッパーに乱入して暴れて鋸を振り回して許されるはずもない。しかし何か事情はありそうだ。それは次週、明かされることだろう。ともあれ友也は優美のアパートから逃げ去った良太郎の財布をアパート前で拾ったことで店の住所を知ったわけだが、その財布を良太郎に返したのは一寸よかった。悪い奴ではなさそうだ。
ウラタロス=良太郎はモテモテだが、モモタロス=良太郎の方がウラタロス=良太郎よりも表情も髪型も男前に見える。
店の常連の三浦イッセー(上野亮)は騒動に巻き込まれ、友也に投げ飛ばされた勢いで生クリームに顔を突込んで真白になっていたが、野上愛理をめぐる恋のライヴァルの一人、尾崎正義(永田彬)はそれを「博多人形かと思ったよ」と云って高らかに笑った。斬新な比喩だ。
時空を超える電車デンライナーの食堂車の店員ナオミ(秋山莉奈)は、炒飯の頂点に刺した旗を倒さないように食うゲームで勝てないことで負け惜しみの愚痴を色々云っていたオーナー(石丸謙二郎)に、「そういうの、スポーツマンシップに欠けますよ」と諭した。その言葉にオーナーの背筋が伸びた。その言葉に弱いらしい。「スポーツマンNo.1決定戦」出場者だからか。