わたしたちの教科書と女王の教室

昨夜、帰途に寄った夜の店S店で不図「わたしたちの教科書」に関連して「女王の教室」の話題が出たので久々にその第一話を見たくなり、今DVD-BOX第一巻を見た。その第二話で佐藤恵里花(梶原ひかり)が云っていた。「いまどき親に逆らえる教師なんていない」と。現今話題の給食費未納の問題にも関連する病んだ親の問題だが、そうした親の精神を子が認識し利用しているところまで描いているのだ。これを早くも第二話の時点で確と出していたところにこのドラマの強みがあり、逆に、そのことを明確に打ち出し得なかった点が「わたしたちの教科書」の弱みであるとも云えるかもしれない。フジテレビのドラマ制作者たちは言論・報道機関(=彼等自身)や親たち(=視聴者)や教育政策の決定権者を批判するのを躊躇ったのだろう。
ところで、「女王の教室」DVD-BOXの中でも第一巻と第二巻については今宵まで見る機会がなかったので初めて開封した程だったのだが、第一話から第三話までを改めて一気に見た今、上野教頭(半海一晃)が阿久津真矢(天海祐希)の思想に危険性を見出したのが早くも第三話でのことだったのを確認し得た。彼が東京都教育委員会事務局の本庁から西郷管理主事(根岸季衣)を迎えて真矢を追放する伏線が既に張られていたのを知るのだ。

女王の教室 DVD-BOX
女王の教室スペシャル DVD-BOX