四度目の両作品鑑賞が最悪に終わった理由

今宵もまた、仕事のあと衣山へ。シネマサンシャイン衣山で夜八時半から「君の名は。」、夜十時四十分から「聲の形」を鑑賞。近くのトンカツ店で夕食を摂り、映画館内の売店の脇にある「君の名は。」のネームステッカー(ネーム入シール)の印刷機で再びシールを作成。縦型の立花瀧の絵に、「立花瀧」の名を入れてみた。やがて八時半が近付き、会場へ入った。両作品とも最高に良い席を確保できたので、期待感と幸福感に満たされていた。
しかるに、結果は散々だった。「君の名は。」では、満席ではなかったのに隣に未知の人が来て、吐息が煩く、動作の音が煩く、手足を密着されて暑苦しく、まるで映画に集中できなかった。先方も鬱陶しいと感じていたに相違なく、手足を押し付けてきたのも多分、窮屈感の表現だったろうとは思うが、そうであるなら、満席でもなかったのに、どうして隣に人がいるような席を選んできたのだろうか。なるべく良い場所に来たかったのだろうとは思われるが、隣に人がいれば良い席も台無しになるかもしれないこと位、予想できたはずであるのに。それとも、息や物音で嫌がらせをすれば撃退できるとでも思っていたのだろうか。互いに相手に干渉しないように配慮し合えば、もっと映画に集中し、没頭して楽しめたはずであるのに。
それでも、「聲の形」だけでも存分に楽しもうと思っていたが、残念ながら、最初から最後まで常に咳をし続けている人が一人いて、またも映画に没頭できなかった。風邪をひいて咳が止まらない状態だったのだろうと思うが、そんな状態で映画館に来ても、当人は咳で苦しくて映画を楽しめないはずであるし、他人も咳の音に邪魔されて映画を楽しめない上、風邪をうつされかねない。誰も得をしない。
帰宅の間も、夜中に空しい時間を過ごした後悔で悲しかった。