妖怪ウォッチ第二百五話/久し振りのネコ2世/ドンヨリーヌの妹シメッポイーナの破壊力と四百年前/ケータの日常生活における妖怪の利用

 人生の岐路に立つことを今まで常に心密かに期待してはいたが、実際に立ってみると、予想していたよりは少しだけ悩ましい。
 ところで。
 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第二百五話を視聴。
 一。
 バスターズトレジャー編第二十五回「沈黙の戦い」。
 今回はネコ2世も参加。ゾン・ビー・C(チョッパー)は不在。「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズとジバニャンとコマさんの三人にネコ2世を加えた四人は、オーシズカーニ遺跡を探索。声を出したり音を立てたりすれば鍾乳石の落下に見舞われる恐ろしいダンジョンだが、なぜか誰が声を出しても音を立てても鍾乳石に襲われるのはインデイ・ジョーズだけ。
 ついに一行は秘宝の安置された空間へ達したが、そこにおいてジバニャンとコマさんとネコ2世はチョコボ―とソフトクリームの落下に恵まれ、その事態に呆れて怒ったインデイ・ジョーズには鮫が降った。しかし結局、「お宝ヨコドリ団」との対峙を機に、全員が鍾乳石に追われる結果に至った。
 二。
 妖怪シメッポイーナ事件。
 クマやカンチやフミカが急に異様に湿っぽくなったのは、シメッポイーナの所為。その溜息は空へ上昇して雲を作り、地球を覆い尽くして太陽を遮り、温度を低下させて世界を滅亡させる程の影響力を秘める。実は最強の妖怪であるのかもしれない。
 シメッポイーナは実はドンヨリーヌの姉。ドンヨリーヌが四百年前、欧州のどこかの地域に大勢力を誇った名門貴族の公女だったことは二年前の六月に放送された第百二十三話の「イナウサ探偵社」で明らかにされていた。ゆえに当然ながら姉シメッポイーナも四百年前には公女だった。誠実な公子と愛し合い、結婚をも約してはいたが、生憎、シメッポイーナが先に薨去してその公子を見失った。以後、現在に至るまでその公子の行方を探し続けてきたらしい。
 幸い、当の公子が今ここへ駆け付け、シメッポイーナとの再会を果たした。生前とは異質な姿をしたシメッポイーナを一目だけ見て直ぐに愛する人その人であると認識し得たところに、この公子の愛の深さが表れている。しかも驚くべきことに、この公子は妖怪ではなく人間のまま。愛する人との再会を果たすため四百年も生き永らえ、旅を続けてきたらしい。年齢は四百二十歳位だろうか。
 三。
 フミちゃんとおそうじ事件。
 ケータが普段の生活の中で妖怪の力を借りて良い目を見ようとして失敗する話は、意外にも久し振りではなかろうか。