妖怪ウォッチ第二百回記念フユニャン梶裕貴初出演/モンゲーホエールと“もしも”世界のケータとイナホの君の名は。

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第二百話を視聴。
 一。
 空飛ぶコマさんともしも世界の大冒険ズラ!事件。
 テレヴィ放送第二百回を記念して、妖怪ウォッチ一番の映画スター、フユニャン(CV:梶裕貴)が遂にテレヴィ版にも登場した。一応、フユニャンも姿だけであれば過去にもテレヴィ版に出たことはあった。第百十二話のニャンパチ先生の最終回にはデカニャンとして、第百二十三話の妖怪三国志の最終回と、第百六十一話の妖怪ゴジダツ爺の話にはフユニャンのまま登場した。しかし声は発しなかった。要するに、声優の梶裕貴テレヴィ版に出演したのは本当に今回が初。第二百回記念に相応しい企画。
 そして第二百話の特別編は、一年前に公開された「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」のパロディ。映画に登場したのは二次元世界と三次元世界を入れ換えるクジラだが、ここに登場したのは、フユニャンの説明によれば「もしもこんなことがあったらな・・・」という願望を、どんなことでも実現するクリスマスならではの、第二百回記念ならではの妖怪。コマさんとクジラが何らかの仕方で一体化して発生した。名付けてモンゲーホエールと云う。「もしも」という語を聞けば、梶裕貴も出演していた映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を想起せざるを得ないが、多分そこのパロディは流石に意図されてはいなかったろう。
 ケータが冗談で発した「もしもウィスパーが敏腕執事だったらな!」という願望を受けてウィスパーは本当に有能な執事になったが、ウィスパーが敏腕であるということ自体が妖怪の所為で生じた異常事態でしかあり得ないとケータが述べたとき、有能執事化したウィスパーは「ケータお坊ちゃま、おディスリがお上手でござんすね」と反応した。「おディスリ」。
 後半には、ウィスパーの発案によってケータとイナホが身体を取り換えた。ケータが目覚めたとき、眼前にはイナホの室内と、USAピョン。弟のリクに怪しまれた。まさしく「君の名は。」パロディ。イナホの中の人(悠木碧)は「君の名は。」では「さやちん」こと名取早耶香を演じていた。
 当初は少年男子ケータの身体を満喫していたイナホも、やがてファスナー全開をフミカに笑われたり、全裸で総ナメに全身を舐められたり、ハナホ人に付きまとわれたり散々な目に遭った。普通であると云われるケータの、実は全く普通ではない側面を思い知らされたことだろう。
 困り果てた両名がそれぞれ解決策を求めて街を駆けたとき、さくらニュータウンに突然なぜか出現した東京四谷総鎮守須賀神社の石段で二人は擦れ違い、互いに去ろうとした直前に振り返って同時に「君の名は。」と問いかけ合った。ウィスパーはケータの中のイナホに「知ってますよね?二人とも、おたがいの名前。全然全然知ってますよね?」と怒ったが、ジバニャンは「全然という言葉連発し過ぎニャン」と呟いた。完全に「君の名は。」パロディ。
 二。
 バスターズトレジャー編第二十一回「メリークルシミマス遺跡」。
 クリスマスの夜、「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズは家で妹シンディ・ジョーズと一緒に過ごそうとしていたが、そこにはネコ2世も同居。一緒にクリスマスの準備に勤しんでいた。多分、ゾン・ビー・C(チョッパー)もどこかに潜んで、幼い主君を見守っていたろう。
 結局、年内にも秘宝妖怪を獲得する必要があると考えたインディ・ジョーズはジバニャンとコマさんを連れてクルシミマス遺跡へ出立。そこには再び、「冬にふわっと浮遊する感じで現れるというトレジャーハンターのフユニャン」が出現。今年のサンタクロース当番ふぶき姫の一行と熾烈な競争を繰り広げた。
 面白いことに、冒険のあとインディ・ジョーズ邸に帰宅したのはインディ・ジョーズではなくジバニャンとコマさんの二人で、二人は邸内で寝ていたネコ2世を見付け、ネコ2世を静かに見守るゾン・ビー・C(チョッパー)にも遭遇した。家の主たちはどこへ行ったのか。
 きょうの妖怪大辞典。
 フユニャンが「君の名は。」で馴染みのあの歩道橋上で明かしたところによれば、今年の映画(第四弾)にはフユニャンの出番がないので第二百回記念の今回の登場となったらしい。