不機嫌なジーン

フジテレビ「月九」ドラマ「不機嫌なジーン」。第四話。竹内結子主演。
毎週月曜夜九時のフジテレビのドラマ放送枠は世に「月九」と称され、日曜夜九時のTBSのドラマ(往年の「東芝日曜劇場」を継承して現在の名称は「日曜劇場」)は「日九」と称される。何れも高視聴率を約束された時間の枠と認識されているが、現在放送中の月九と日九は何れも苦戦していて、土曜夜九時の日本テレビ「ごくせん」と日曜八時のNHK大河「義経」に大差を付けられている。だが、「Mの悲劇」と「不機嫌なジーン」とを同列に語るわけにはゆかない。何故なら「Mの悲劇」が日九に相応しくない作品であるのに対し「不機嫌なジーン」は月九の作風に仕上げられているからだ。この月九ドラマについては「月九に相応しくない」との批判もあるが、あの映像の質や音楽の質は月九そのものではないか。敢えて云ってしまえば月九の放送だからこそ耐えられるのであって、それ以外の枠では全く話にならないことだろう。放送時間帯を間違えたとしか云いようのない「Mの悲劇」とは全く事情が違うと見なければならない。