義経

NHK大河ドラマ義経」。滝沢秀明主演。第八話。
入道相国(渡哲也)が西八条第で会議を開催。参集したのは平重盛勝村政信)・平宗盛鶴見辰吾)・平知盛阿部寛)・平重衡細川茂樹)の兄弟のほか平時忠(大橋吾郎)と重臣の平盛国平野忠彦)。平維盛賀集利樹)・平資盛小泉孝太郎)からの事情聴取と今後の方針についての検討。ここでも平宗盛が対源氏問題では強硬派だったが、それ以上に強硬だった小松内府重盛との間には立場の大きな違いがあった。宗盛があくまでも関白太政大臣藤原基房(中丸新将)との和睦を主張したのに対し、小松内府は公家に対しても弱みを見せてはならないことを主張したからだ。入道相国が高倉帝の名において後白河院平幹二朗)を幽閉し松殿基房率いる摂関藤原氏一派を流罪にして武家政権を樹立したのは小松内府没後のことだったが、この物語の描くところ、武門としての平家政権へ至る道は既に小松内府により拓かれていたのか。