アルティメットフォーム三上了の位置

「テレビマガジン特別編集エクストラ 仮面ライダーブレイド」。昨年一月から本年一月まで放送された「仮面ライダー剣ブレイド)」の物語の全体像を要約した写真満載の一冊。書名にある通り「テレビマガジン」掲載の記事を加筆修正して編集したのだろう。物語に登場した人物や怪物(アンデッド)はそれぞれ簡単に紹介されているが、もちろん仮面ライダーに変身した四人の登場人物は大きく取り扱われている。主人公の仮面ライダーブレイド=剣崎一真(椿隆之)は八頁と九頁。仮面ライダーギャレン=橘朔也(天野浩成)は二十頁と二十一頁。仮面ライダーレンゲル=上城睦月(北条隆博)は三十六頁と三十七頁。そして仮面ライダーカリス=ジョーカーの相川始(森本亮治)は四十八頁と四十九頁。ところが、相川始を演じた森本亮治はタコヤキ屋台の三上了としても三十八頁に登場し、ヒューマンアンデッドとしても四十頁に登場する。三上了に関する記事は「始まり、了り」と題されている。三上了の「タイヤキ名人アルティメットフォーム」について解説がないのが残念だが、三十九頁の写真二枚で姿を見ることはできる。鯛焼きプレイトで蛇アンデッドを打ちのめしている場面の写真が一枚。タコヤキ屋台いろは組とタイヤキ屋台ほへと組の人々全員で仮面ライダーカリス=相川始の闘いを見守っている場面の写真が一枚。一年間の物語で最も幸福な話だったかもしれない。