芸能人サバイバルバトル感想

昨夜放送のTBS系「最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!スポーツマンNo.1決定戦29・芸能人サバイバルバトル史上最強決戦!」。
録画しておいたものを昨夜と今朝に分けて見たが、最後までは見ていない。吉田友一と川久保拓司が相次いで敗退した時点で見る気が失せてしまったからだ。二人とも初出場で健闘したが、難しかったようだ。とはいえ吉田友一と一緒に最初に退場したのがあのボビー・オロゴンだったことを考えると、この大会自体の異常な水準の高さが理解されよう。
そうであれば川久保拓司は大健闘したと評してよいはずだ。川久保拓司は超高層の跳び箱「モンスターボックス」の十七段には失敗したが、十六段に成功しただけでも充分に凄いことだった。吉田友一は十五段で失敗したが、そもそもこの十五段はその高さから「電話BOX」と呼ばれ、従来は難関と見做されてきたのだ。
超高速の腕立て伏せ「クイック・マッスル」のとき吉田友一と川久保拓司石丸謙二郎と並んで他の人々の快挙に感心していたのはよい雰囲気だった。ちなみに吉田友一は二十二歳、川久保拓司は二十三歳、石丸謙二郎は五十一歳。
石丸謙二郎の強さは凄まじい。今回もまた、なかやまきんに君ワッキー等の強豪相手に互角に渡り合っていた。この人の凄さは三点ある。第一に、五十一歳でありながら二十歳代・三十歳代の人々に負けていないこと。第二に、芸能人としての本業においても絶好調であり多忙を極めているのに身体能力を向上し続けていること。しかも第三に、本業においては全然「肉体派」ではないということ。五十二歳の野村将希の健闘も凄いが、彼は本業でも肉体派の俳優であるのに対し、石丸謙二郎は名番組「世界の車窓から」の語り手だったり、テレヴィドラマにおける頼りない父親だったり、基本的に身体能力の高さを想像もさせないような仕事振りなのだ。今大会一番の見所が綱引き「パワー・フォース」で石丸謙二郎が長い持久戦の末にボビー・オロゴンを敗退させた瞬間にあったのは、恐らく異論の余地ないところだろう。