離婚弁護士2

今宵からの新番組、フジテレビ系ドラマ「離婚弁護士2・ハンサムウーマン」。林宏司脚本。久保田哲史演出。天海祐希主演。通常は夜九時から一時間番組のところ初回は十分延長の特別版。
もちろん面白かった。一年前の毎週木曜に放送された「離婚弁護士」も概ね面白かったので今年の第二弾も楽しめるに相違ないと予想できていたが、期待は裏切られなかった。とはいえ不安の材料として、間宮貴子(天海祐希)のライヴァルとして佐伯絵里(瀬戸朝香)という「ヤメ検」弁護士が登場したこと、しかも恐らくは両名の対決が毎回のドラマを彩ることになりそうであることが挙げられようか。どうして瀬戸朝香なのだろうか。昨年末の「大奥・第一章」における瀬戸朝香の厚遇も不可解だったが、今回のも説得力は乏しい。
ともあれ真面目で孤独な女=倉田麻美(内山理名)を騙して食い物にしようとした最悪な男=青木和馬(橋本さとし)は裁かれなければならないし、この最低な男を弁護しようとした者=佐伯絵里は、たとえ職業人としての義務によるにせよ、最後には敗北を知らなければならない。そういった勧善懲悪の結末なくして話は終わらないし、面白くもなり得ない。その点で決して裏切られないと予想できることは、娯楽的ドラマ鑑賞上、大切なことなのだ。