ザテレビジョンKAT-TUN私生活問題

今週発売「ザテレビジョン」二〇〇五年第十九号にはKAT-TUNの近況について紹介する特集も載っている(pp.22-25)。「ガツン!ときてるぜ、KAT-TUN!」と題されているが、面白いのは「超爆笑!?しんみりプライベート編」という記事(p.24)。「ワイルド系な6人なのに、多忙ゆえちょいジミ…なオフを激白!」との副題が付されている通り、確かに存外地味だ。
中で最も凄いのは中丸雄一の発言だろう。「最近の楽しみっていえば、お風呂と食べることくらいかな〜。別に忙しくなくても、その程度かも。実は僕、最近自分が“寂しいコ”だってことに気づいたんですよ。ケータイがなくても生活できる(笑)。ヤバイ、友達つくんないと!」。「寂しいコ」という表現がよい。面白い。彼の好感度は今僕の中で急上昇している。
リーダー上田竜也テレヴィ児だと云うのは意外ではない。日曜劇場「Mの悲劇」に夢中になっていた位なのだからかなりの「こだわり派」だろうと推察される。亀梨和也の「夜中に健康ランドに行って、ひとりでサウナの中のテレビでお笑い番組」を見るのを楽しみにしているという発言には驚かされる。夜中に「健康ランド」に行くというのは二十歳代後半以上のやることのように思えてしまうのだが、今時の若者の行動としても普通に「あり」なのだろうか?
他方、赤西仁田口淳之介は一応アイドル風の発言を心掛けているが、赤西仁も「胃の下」発言で微妙な味わいを出してしまっているし、田口淳之介は今回の発言では優等生でもジャグリングをやらせれば職人気質の本性を隠せなくなるだろう。
問題なのは田中聖の「ものを作るのが好き」発言だ。「詩作」はともかく「服のリメーク」「セットのデザイン画」ともなると既に裏方の領域に達している。彼は本気で「作ること」に徹したいのではないのか?とさえ思える。「疲れたときの特効薬」発言からは何故か今、二〇〇一年八月三日放送「ネバーランド」における岩槻茂久(田中聖)の菓子作りを想起してしまった。全身濡れた姿のまま微妙な味の菓子を作って寮の皆に食わせていた場面は、あの作品中で唯一、哀しくも味わい深かったことをも想起する。