瑠璃の島

日本テレビ系-土曜ドラマ瑠璃の島」。第六話。
米盛照明(小日向文世)が娘いずみ(永井杏)を訪ねて来た東京で不良少年連中に暴力を受けて入院したとの報に接し、川島達也(竹野内豊)と藤沢瑠璃(成海璃子)は沖縄の鳩海島から東京へ飛んだ。そこへ、瑠璃を「娘」として迎えた仲間勇造(緒方拳)までもあとから追いかけてきた。瑠璃のことを心配して来たのだが、瑠璃がいずみを何とか病院に連れてくるため一人で向かったのを見送ったあと、偶然にも、川島達也の本姓が「高原」であることを物語る事件を目撃した。このあとの、病院の屋上での仲間勇造と川島達也の会話には緊張感が漲った。仲間勇造の厳しい詰問に、川島達也は普段のあの落ち着きを失っていた。だが、仲間勇造の厳しさは真相究明を欲求したからではなかった。川島達也にどんな隠された過去があるか?そんなことは仲間勇造にとってはどうでもよいことだった。彼にとって重要なのは、あくまでも彼の「娘」瑠璃が、兄のように、あるいは兄のような恋人のように、川島達也を慕っているということに他ならなかった。川島が自身の過去を告白しようとした瞬間、その言葉を遮るようにして仲間勇造は「約束してくれ。瑠璃の前から黙って消えないって。」とだけ云い聞かせたのだ。
前回あんな騒ぎの果てに仲直りして愛を確認した斉藤茂(賀集利樹)と中嶋美月(井川遥)は、やがて生まれてくる子のため、二人を居候させている鳩海島の長老カマドおばあ(吉田妙子)から畑の一部を借り受け、本格的に労働し始めた。南瓜を栽培して「鳩海pumpkin」と名付けて売り出したいと考え付いたらしいのだ。この商売は成功するだろうか。