瑠璃の島

日本テレビ系-土曜ドラマ瑠璃の島」。第九話。
川島達也(竹野内豊)は自身の過去について藤沢瑠璃(成海璃子)と仲間勇造(緒方拳)に全てを告白した。彼の本名は「高原信」。「川島達也」とは、沖縄の鳩海島に来訪した東京の女、川島美穂子(さくら)の兄の名であり、高原信の大親友だった。野心的だった美容師の川島達也(金子昇)が事故で利き手の自由を失って美容師としての生命を絶たれ、失望して自害を図ったことで両脚の自由をも失い、生きる気力を喪失して自害を遂に果たしたとき、高原信は現場に立ち会っていた。もちろん高原信は川島達也の自害を幇助したわけではなく、止めようとして必死だったが、傷心の大親友に「生きていれば何か良いことがある」という激励の一言を与えることができなかった。そのことに高原信は罪悪感を抱き続けていた。加えて彼は自害のあとに事実を警察に届け出なかったことで周囲の親しい人々の間に混乱を生じた。彼には内面の問題と現実の問題が両様あったのだ。それらを整理するため警察に全てを明かすことを彼は決意した。