ドラゴン桜

TBS金曜ドラマドラゴン桜」。阿部寛主演。三田紀房原作。秦建日子脚本。唐木希浩演出。制作MMJ&TBS。第三話「遊べ!受験はスポーツだ!」。
敗北を通して人は真に強くなる。桜木建二(阿部寛)の新設した龍山高等学校「特進クラス」の五人組、矢島雄介(山下智久)・水野直美(長澤まさみ)・緒方英喜(小池徹平)・香坂よしの(新垣結衣)・小林麻紀(サエコ)は数学の実力テストで半分も解答できなかったが、却って一年後へ向けて決意を新たにすることができたのだ。ここで桜木建二の名言が出た。「あいつらは今回、東大受験に一番大切なものを手に入れたんだ。」「東大受験に一番大切なもの、それは何だ?」「東大受験に一番大切なもの。それは勉強ができないことを悔しいと思う心だ。それさえ忘れなければ、東大なんて簡単だ」。
龍山高等学校の英語教師、井野真々子(長谷川京子)が桜木建二に完全に振り回されているのは面白い。これまで長谷川京子は男を破滅させる妖しい女を演じることが多かったが、何れも失敗していた。今回その敗因が判明した。逆だったのだ。男を振り回す悲劇的な女ではなく男に振り回される喜劇的な女を演じるべきだったのだと思う。
なお、井野真々子の友人で、秀明館高等学校で英語教師をつとめている山本希美(矢沢心)は今回もまた沢松靖司(唐橋充)と田中義男(村上大樹)の対照的「カレシ候補」二名の選択で悩んでいた。「東大卒」田中義男の学習能力の高さが反復練習における真面目な姿勢によるものであるのは山本希美が述べたところだが、それがそのまま今回の桜木建二の教えであるのは云うまでもない。