今朝のファイト岡部聖也

今朝またNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」。木戸優(本仮屋ユイカ)の中学時代以来の友人、岡部聖也(三浦春馬)は、優の実家「木戸バネ製作所」での撮影をいよいよ本格化。推察するに恐らくは床の拭き掃除や各種の雑用をこなしてゆく中でバネ職人たちとの間にも信頼関係を築き得たのだろう。中村洋介(山崎一)はもともと岡部にも優しかったが、亀井鉄男(沼田爆)は厳しかったから、今日までの間には幾度か岡部を怒鳴りつける場面があったことと想像される。優の父親、木戸啓太(緒形直人)も、岡部を庇うのではなく岡部に対し亀井の意を説き諭して激励し続けてきたに相違ない。そうして信頼関係を築いた果てに今回ついに撮影が本格始動し、ついに撮影は完了した。職人たちの真剣な表情を見事に捉えたモノクロ写真の数々。とても高校生が撮影したとは思えない程の完成度(番組公式サイトによると実際の撮影者は内田ユキオ氏)。でも、よく考えると「木戸バネ製作所」と岡部との関係がこれで完結したことになるわけなのか。もう今後は工場に岡部は来なくなるわけなのか。寂しいことだ。むしろもう暫くバネ職人への道を歩んでみてはどうだろうか。
優の働く村上厩舎をも訪ねた岡部は、品川太郎(瀬川亮)と一緒にいるときの優の楽しそうな生き生きした様子に接して、優の片想いの相手が太郎に他ならないことに気付いた。このときの彼は何時になく寂しげだった。優に片想いの相手がいることを知っても相手の正体を知らない間は大丈夫だったのだろうが、相手を具体的に知るや動揺せざるを得なくなったのだろう。しかも優と太郎は恋人同士のように親密なのだ。たとえ太郎の婚約者である駒田琴子(川原亜矢子)の見ている前であってもそれは変わらない。むしろ太郎は琴子と一緒のときよりも優と一緒のときの方が楽しそうで、優と太郎が二人で盛り上がっていたとき、岡部と同じ位に琴子も置き去りにされていた。このことの異常性がまた岡部に衝撃を与えたろうと想像される。