危険なアネキ第2話

フジテレビ月九ドラマ「危険なアネキ」。金子茂樹等脚本。久保田哲史演出。フジテレビドラマ制作センター制作。伊東美咲森山未來主演。第二話。
前半は快調に楽しかったのが後半には一転、医療と幸福をめぐる重い問題を取り上げた。云わば森山未來版「ブラックジャックによろしく」だったわけだが、それを最後に温かく柔らかく終結させたのはやはり田村伸一教授役の児玉清と武田育夫医師役の高嶋政伸だった。出演者の人選は完璧に機能したと云ってよいと思う。また、皆川勇太郎(森山未來)の中村拓未(平岡祐太)に対する競争心や劣等感が予想以上に強調され、それがドラマに高度の緊張感を生み出している。
イタリア料理屋「ピントリッキョ」店長の斑目潤(佐藤二朗)が宮崎出身だったことが判明した。今後も必要以上に盛り上げてくれることを期待しよう。キャバクラ「ブルーベルベット」では店長の鎌田鉄男(鈴木浩介)やボーイの矢沢俊也(金井勇太)、フロアマネージャー里見亮輔(城咲仁)の活躍もあったし、皆川源太郎(宇津井健[特別出演])が遺した三千万円の借金を長女の皆川寛子(伊東美咲)から取り立てるべく宮崎から追ってきた悪徳金融業者二人組(おかやまはじめ荒川良々)の出現もあり、全体として賑やかだった。
児玉清おかやまはじめNHK朝の連続テレビ小説「ファイト」で親子を演じたのに続いての共演。で、関係ないことを云えば「ファイト」でヲタク美少年の岡部聖也を演じた三浦春馬にとって所属事務所アミューズの先輩にあたるのがこのドラマにも出ているスウィングボーイ平岡祐太