花より男子第3話
TBS金曜ドラマ「花より男子」。神尾葉子原作(漫画)。サタケミキオ脚本。片山修演出。TBSテレビ制作。井上真央主演&松本潤&小栗旬&松田翔太&阿部力助演。第三話。
今宵また見所が多かったが、一番の見所は成田空港における藤堂静(佐田真由美)と花沢類(小栗旬)の出立のときの、牧野つくし(井上真央)のデコにキスをした花沢類を見詰める道明寺司(松本潤)のあの嫉妬に満ちた目付きにあったと思う。で、好きな女に告白できなくて逆にイジメに走ってしまうアホの子だった道明寺司も、最愛の姉、道明寺椿(松嶋菜々子・特別出演ナナコ祭)のヘミングウェイ引用を交えた説諭に感動して一気に告白へ向けて走り出すわけだが、それに先立ち、フランスへ旅立った花沢類へ宛てて書こうとした手紙の内容が既に牧野つくしとの関係をめぐる詰問でしかなかったのは見落とせない。彼は今や自分の気持ちを素直に認めようとしていて、あとはもう一押しだけあればよかったのだろう。このとき彼の書いていた手紙の宛名が「類」を「数」と間違えていて、以後は間違えの連発。「雷が落雷した」「完璧に悟りが開き直った」「俺も一皮剥いてっからさ」。そして学校の食堂におけるデート通告の場。牧野つくしをまたしてもイジメていたスリーアミーゴス浅井百合子(瀬戸早妃)・鮎原えりか(深田あき)・山野美奈子(松岡恵望子)を退けた道明寺司は、一世一代の大告白をする興奮と緊張で焦る気持ちを静めるため、道明寺椿の教えてくれた古代ローマの格言「急がば回れ」を思い出して本当に回っていた。その挙句「ハミングイェイ!」。
冒頭にあった牧野家の会話。牧野つくしの母の牧野千恵子(石野真子)と父の牧野晴男(小林すすむ)と弟の牧野進(冨浦智嗣)は今回も陽気だった。牧野つくしが「なんか胸がいっぱい…」と云ったのを見て牧野進は「なんか胸がおっぱい」と云って喜んでいた。