大奥華の乱第6話

フジテレビ系ドラマ「大奥・華の乱」。浅野妙子脚本。林徹演出。フジテレビ&東映制作。内山理名主演。第六話。
桂昌院江波杏子)は征夷大将軍徳川綱吉谷原章介)の新たな側室として清閑寺権大納言熙定朝臣の女、大典侍中山忍)を京より迎えた。さて、河鰭実英著『有職故実改訂版』によれば清閑寺家は藤原氏の勧修寺家十三軒中の一軒。「せいがんじ」と読まれる(p.275)。和田英松著・所功校訂『新訂官職要解』によれば家格は「名家」であり(p.402)、文筆を主とする家柄で弁官に就いて蔵人を兼ね、中納言・大納言まで昇進すると云う(p.298)。なお、下橋敬長述・羽倉敬尚注『幕末の宮廷』には、勧修寺家中の甘露寺・葉室・勧修寺・万里小路清閑寺・中御門・坊城の七軒は「頭弁」になる家柄であること(p.263)、また最終的には「権大納言を辞してのち本座を聴され、功労により従一位に叙せられる家」であることが記されてある(p.262)。ちなみに清閑寺等十三軒の総称としての勧修寺家は「かじゅうじ」だが、十三軒中の一軒としての勧修寺家は「かんじゅじ」と読まれる(河鰭実英p.275)。