仮面ライダー響鬼41巻

テレビ朝日系“スーパーヒーロータイム”ドラマ「仮面ライダー響鬼」。細川茂樹主演。四十一之巻「目覚める師弟」。
「少年」安達明日夢栩原楽人)が変身して闘い「少年の友達」桐矢京介(D-BOYS中村優一)がそれを支援する可能性が漸く見えてきた。そういう展開を期待していたのだ。
それにしても今朝のは盛り沢山だった。甘味処「たちばな」で叱られながらもヒビキ(細川茂樹)に抵抗する桐矢と、桐矢に同調した明日夢。この説教からの帰途、変身への意志の強さを張り合いながら歩いた明日夢と桐矢。何時もの所謂「大人の余裕」で彼らを騙そうとしたヒビキに対し再び抵抗した桐矢と、またしても同調した明日夢。トラックに轢かれそうになった幼稚園児を必死に救出した桐矢。立花日菜佳(神戸みゆき)の連絡を受け、イブキ(渋江譲二)と立花香須実(蒲生麻由)を支援するため、自転車で走り始めた天美あきら(秋山奈々)と明日夢と桐矢。そして森の中で囚われの身の香須実を救出するため二人で力を合わせて音撃弦「烈雷」を構えて走り森の生命を突き刺した明日夢と桐矢。明日夢の存在は桐矢を暴走させ、桐矢の暴走が明日夢をも動かしている。見事なコンビネイション。「トリック」の山田&上田を例に挙げるまでもなく名コンビとは互いに競い合い高め合うものなのだ。
ヒビキが最新の機械に弱く携帯電話さえ持たないというのは当初からの設定だが、そのことが物語を一気に推進したのも面白い。しかし何よりも今朝一番の見所は天美と明日夢と桐矢が森を目指して自転車で走った場面だ。少年たちがヒーローとして輝いた。「始まりの君たち」と称してよいだろう。