ミュージックステーション修二と彰

タモリ司会テレビ朝日系「ミュージックステーション20周年記念スーパーライブ2005」。夜七時から四時間十分間の特別番組。八時四十分前後に修二と彰ことKAT-TUN亀梨和也&NEWS山下智久が登場。ここで司会のタモリが「山下はNEWSでいるときよりも修二と彰の二人でいるときの方が表情がよい」と爆弾発言。でも誰もが思っていることでもある。それにしても彼らの出番は凄かった。客席に登場して歌い踊り、途中には両名ともアドリブで歌詞を変えて彰ギャグ「コンコン!」を入れて、客席に迫り出した小舞台の下で両名は合流し、抱き合い、舞台上に翔け上がった。背後の大舞台で踊るジャニーズJr.の大集団を彼方に従え、颯爽と歌い踊り、最後、小舞台から大舞台に移動し、踊る大集団を制圧するかのように華やかに歌い踊った二人は現在最強のアイドルと云ってよかった。大舞台上の画面には隅田川高校の制服を着た修二と彰の姿が映され、迎えたテレビ朝日側の演出も気合が入っていた。ただし両名が抱き合った瞬間を映せなかったのはテレビ朝日の大失敗。
ZOOを継承するEXILEの歌い踊った「EXIT」は日本テレビ土曜ドラマ女王の教室」の主題歌。この快調な歌を聴いて思い出すのは教室の女王から校庭のダンサーに変身する天海祐希や、職員室の泉谷しげる半海一晃内藤剛志のトリオ、体育館で演歌風の原沙知絵の姿。やはり名作を彩った名歌は映像とともに記憶に残る。今宵この番組の前半にはD-51が「NO MORE CRY」を歌い、冒頭のKAT-TUNの出番では亀梨和也の「絆」を亀梨和也赤西仁が歌ったが、前者は仲間由紀恵主演「ごくせん」の主題歌で後者は挿入歌。コブクロの「ここにしか咲かない花」は成海璃子主演&竹野内豊助演「瑠璃の島」の主題歌。そして今年唯一のミリオンセラーとなった修二と彰の「青春アミーゴ」は亀梨和也山下智久主演「野ブタ。をプロデュース」の主題歌であること云うまでもない。これら全てが日本テレビ土曜ドラマ」今年の全四作品なのだ。今年のテレヴィドラマ界を席捲したのは月九でもなければ日九でもなく土九だったと云うも過言ではない。
O-ZONEが「恋のマイアヒ」を歌い「飲ま飲まイエイ!」で盛り上げた少しあとに登場したTOKIOは中島裕翔出演「進研ゼミ」CM歌でもある長瀬智也作詞作曲「明日を目指して」を熱唱したが、その前後に「恋のマイアヒ」の物真似もやっていて、これが上手かった。あの裏声の主は山口達也だったろうか。低音で歌ったのは長瀬智也か。リーダー城島茂の唐突な発言には松岡昌宏の突込みが必要だ。
で、番組終了後に録画したものを少し確認したところ、山下智久はNEWSでやっているときよりも修二と彰亀梨和也と組んでいるときの方がダンスにキレがある!ということをタモリに教えたのはNEWSの草野博紀だったのか。髪型も凄いが、云うことも凄い。この話題で草野とタモリが盛り上がり始めたとき山下は「バカチンか!」と突込んでいた。増田貴久は相変わらず足首を露出。歌い終えたあとにはジャニーズJr.の子を肩車していたのは流石マッスルなだけのことはある。大人気ドラマ「花より男子」の主題歌、嵐の「Wish」を見て松本潤のダンスは微妙にエロいと感じた。一九九七年の日本テレビ土曜ドラマ「ぼくらの勇気・未満都市」では子供だったのに今や道明寺司の貫禄。大野智の歌声には切なさがあって美しい。