仮面ライダーカブト第十一話

テレビ朝日系“スーパーヒーロータイム”ドラマ「仮面ライダーカブト」。水嶋ヒロ佐藤祐基主演。第十一話。
加賀美新佐藤祐基)も、ああ見えて合コンを主催することがある。…という意外の事実に驚いた。野比のび太みたいな顔して意外に遊び人でもあったのか。でも彼の合コンに参加する予定だった彼の友人数名は悉く、別の用事で忙しくて欠席。それを知った天道樹花(奥村夏未)は、兄の天道総司水嶋ヒロ)を参加させるよう加賀美に提案。かねてから樹花は加賀美を兄の友人にしたがってはいたが、まさか兄の合コン参加をも待望し歓迎するとは思いも寄らないことだった。この意外の事実にも驚いた。姉が欲しい!とか云うことなのか。驚きの連続の第十一話。で、合コン参加を承諾した天道は加賀美に対し、合コン参加者たちは新しい言葉を知るだろうことを予言した。「太陽とスッポン」という言葉を。この凄まじい予言に気を失った加賀美。しかし案の定と云うべきか、隅田川の屋形船で挙行された合コンは天道の独壇場。それにしても屋形船で合コンとは風流だ。で、船中の食卓に準備されていた天麩羅の不味さに怒り、自ら厨房に入り美味の天麩羅を作って饗した天道に女子たち皆が夢中だった。天道の直ぐ横にいて寿司をヤケ食いしていた加賀美の存在は、女子たち皆の眼中になかった。ところが、そこに勝手に乱入した化粧師の風間大介加藤和樹)。天道の料理に夢中だった女子たちは一転、風間大介の「風間流」化粧術「アルティメット・メイクアップ」に夢中。天道に対する加賀美の「負けてんぞ」という言葉が泣かせる。さて、風間大介仮面ライダードレイクに変身できる男でもあったわけだが、女しか救わない不完全性において仮面ライダーカブト=天道に本質的に負けている。しかし決め台詞を云うとき助手役の少女ゴン(神崎愛瑠)に教えてもらわなければならない不完全性が丁度よい感じを生んでいる。