渡る世間は鬼ばかり第三話

TBS系ドラマ「橋田寿賀子ドラマ渡る世間は鬼ばかり」。橋田寿賀子脚本。石井ふく子プロデュース。川俣公明演出。第八部第三話。宇津井健主演。
小島五月(泉ピン子)がラーメン店「幸楽」に戻り、小島久子(沢田雅美)への反撃を開始。思いのほか強い。小島勇(角野卓造)までも五月の後方支援に回り、久子は大苦戦。斯かる大苦戦を誰が予想できていたろうか。とはいえ久子が娘の小島加奈(上戸彩)を米国から呼び戻して店を継がせたいと云い出したとき、アンティ五月派=久子派の田島聖子(中島唱子)までもが表情を曇らせていた時点で勝負あったと云えるかもしれない。他方、自ら立ち上げた御飯屋を会社として軌道に乗せた上で社長職を辞した野田良(前田吟)が新たに挑戦したかった夢とは、何と!植木屋だったのか。また「幸楽」店内の一部門としてケータリング事業を推進してきた山下健治(岸田敏志)と山下光子(奥貫薫)の夫妻は、健治のかつての妻だった久子が「幸楽」に戻って来たのを機に、「幸楽」自体から独立し、ケータリング専門の会社を立ち上げることを決意した。田島周平(岡本信人)等も従うだろうからこれは「幸楽」従業員の大半がいなくなり、同時に収入の大半を失うだろうことを物語る。