ギャルサー第七話

日本テレビ土曜ドラマ「ギャルサー」。武田有起脚本。池頼広音楽。主題歌＝藤木直人「HEY!FRIENDS」。パラパラ振り付け＝前田健。戸田一也＆千葉行利（ケイファクトリー）プロデュース。制作協力＝ケイファクトリー。岩本仁志演出。第七話。
サキ（戸田恵梨香）を白組リーダー代理に起用したレミ（鈴木えみ）。この「サプライズ人事」が、同じ頃、商店会長を辞任した柳下哲雄会長（生瀬勝久）が自身の後任として相川勇作（温水洋一）を指名したことに関して類比的であるなら、そこにも何か不純な意図がありそうではある。実際この大抜擢はサキを心身ともに追い詰めた。サキを苛めることを意図したのかどうか定かではないが、何かあるには違いない。驚いたことに、相川の薬屋で働く薬剤師の早川晶子（三浦理恵子）はレミの家で一緒に生活しているようで、そして以前から早川がシンノスケ（藤木直人）の「イモコ」探しに過剰反応していたのはレミとともに「イモコ」の秘密を何か握っているからだったようだ。レミの姓が「小野」であることはそのまま「イモコ」（妹子）との関連性を感じさせるが、ともかくも「イモコ」問題を背景にしての今回のサキの人事があったのだとすれば、レミの人物像はその様相を一変させざるを得ないかもしれない。今宵の話は一見「オマワリ」こと一ノ瀬誠（佐藤隆太）の実家の寺を舞台に、彼と倫太郎住職（渡辺哲）との間の父子の問題を中心にしていたかのようで、その実、サキやレミの人物像を一変させ得る大激動の始まりだったようなのだ。