プリマダム最終回

日本テレビ水曜ドラマ「プリマダム」。中園ミホ脚本。丸山和範音楽。序曲=プッチーニ作曲「誰も寝てはならぬ」[歌劇「トゥーランドット」]。主題歌=中森明菜「花よ踊れ」。西憲彦&志村彰&森雅弘プロデュース。吉野洋演出。制作協力The icon。第十一話=最終回。
最終話の後半を彩ったバレエ発表会は驚異の生放送。これがもしフジテレビのドラマであれば最終回を丸ごと生放送にするという馬鹿丸出しなことをやるのだろうが、日本テレビのこの番組ではバレエ発表会のみ生放送。他の部分は普通に予め収録し編集してあった。適切な手法だ。だが、そもそも生放送にする意味があるのだろうか?というのは見る前までの疑問だった。見終えた今、その疑問は解消してしまった。なにしろ緊張感が違うのだ。生放送のバレエ発表会の間、とんでもない失態をしでかしはしないか?と心配し、手に汗握りながら見ていた。かのテレヴィドラマ「ウォーターボーイズ」の最終回におけるシンクロ発表会など、何度も失敗しては挑戦し、やり直しを五度も六度も繰り返して長時間かけて収録したのを上手い具合に編集して、あのような短時間内の鮮やかな「本番」を作り出していたと聞く。しかし今宵の「プリマダム」は違っていた。少しでも失敗すれば、それがそのまま放送されてしまう背水の陣。だからこそ大成功には素直に安堵し感動し得た。
関連して云えば、倉橋遥生(中島裕翔)のパリへの旅立ちの日がどうしてバレエ発表会の直前にしかならなかったのか?という疑問も、この生放送という点で説明できる。遥生役の中島裕翔は未成年(確か中学一年生?)なので夜の生放送テレヴィ番組には出演できないのだ。彼も本当はバレエ発表会に出たかったことだろう。
[主要な登場人物&出演者]●万田佳奈(黒木瞳)●万田高太郎(古田新太)●吉村夏芽(高岡早紀)●青葉笑子(神田うの)●倉橋遥生(中島裕翔[ジャニーズJr./J.J.Express])●土井匠(小林十市)・高杉民江(松島トモ子)・三崎レイ(映美くらら)・岩井千里(黒瀬友美)▲万田舞(夏帆)・万田結(志保)・吉村冬美(亜希子)●山本潔(加藤雅也)●畠山秀介(内藤剛志)●倉橋嵐子(中森明菜)。