功名が辻第二十八話
NHK大河ドラマ「功名が辻」。原作:司馬遼太郎。脚本:大石静。主演:仲間由紀恵&上川隆也。第二十八話「出世脱落」。
徳川家康(西田敏行)が本多作左衛門(田中健)・石川数正(大河内浩)・酒井忠次(森田順平)を側近に従えて登場。大河内浩は金地院崇伝ではないのか。他方、茶々(永作博美)の側近には大蔵卿局(山村美智)登場。
羽柴筑前守秀吉(柄本明)が不公平な人事を断行。その理由が忠誠心の程を試すことにあることを黒田官兵衛(斉藤洋介)には語った。しかし下手に恨みを買って裏切りを惹起しかねない真似をするよりは、敵にもなり得る危険な者をも上手い具合に味方に付けて配下に置いて勢力拡張を図ることこそ必要ではないのか。不公平な人事を正当化する余り馬鹿なことを云い出していると云わざるを得ない。ところで、法秀尼(佐久間良子)の説教は不公平の人事に傷付いてヒキコモリに陥った山内一豊(上川隆也)に向けられたかに見えて実はそれ以上に何時になく弱気の千代(仲間由紀恵)に向けられていたようだ。そして次週ついに羽柴秀次(成宮寛貴)登場か。予告編を見た感じだと二〇〇二年「利家とまつ」における前田利政を想起させる颯爽とした姿。しかし前田利政に比して無能で、それでいて憎めない善人のようだ。そういう役が成宮寛貴にはよく似合うと思える。期待しよう。