ダンドリ。第三話

フジテレビ系。ドラマ「ダンドリ。Dance★Drill」。脚本:横内謙介。原案:長谷川晶一「ダンス・ラブ★グランプリ〜県立厚木高校ダンスドリル部・全米制覇の記録」(主婦の友社)。音楽:住友紀人。主題歌:UVERworld「SHAMROCK」(gr8! records)。ダンス監修:前田千代(日本チアダンス協会)。企画:金井卓也&松崎容子。プロデュース:森安彩&永井麗子。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:石川淳一。第三話。
授業中に弁当を食っていた鈴木カルロス三郎太(増田貴久)。窓際の一番後ろの席。時折、相川要(榮倉奈々)の横顔を見ながら。楽しそうだった。野球部の練習で街中を走っていたとき足が遅くて一人だけ遅れていたカルロス。体力がないのか既に疲れていた様子だった。その途上、工事現場で働いていた花上さやか(西原亜希)を見出して相川要にそのことを告げてからの展開は、彼の生来の情熱的な優しさを存分に現したが、情熱的に過ぎて花上さやかを怒らせてしまった。そのことで相川要に叱られている間、カルロスは地面に正座をしていた。彼の反省の意がよく表れている。とはいえ彼の「空気を読めない」行動が間違っていたとは思えない。思いを率直に明かして真剣に伝えてこそ語り合えることはあるものだ。誤魔化して平和を保つのは現実の社会における正義。青春ドラマにおける若者は互いの心で打つかってゆく方がよい。そう考えると彼は意外にも「古き良き」青春ドラマの英雄的な熱血漢の系譜に連なる人物でもあるのだ。
相川要等四人組が花上さやかを迎えに走ったとき、さつき市立さつき高等学校チアダンス同好会の取材に来た地元ケーブルTVの番組「爽やか青春図鑑」のテレヴィカメラの前で、相川要等四人組の代わりにカルロスが親友の橋本吾郎(篠山輝信)と二人一緒にブラジルのカーニヴァル風の格好とリズムで踊っていた。あのようなブラジル風の格好で踊る増田貴久の姿はDVD「SUMMARY of Johnnys World」における「WAになって踊ろう」の場で見ることができるかと記憶する。
[主要な登場人物&出演者]●相川要(榮倉奈々)・末吉双葉(加藤ローサ)・池田まゆ実(森田彩華)・花上さやか(西原亜希)・浜田教子(悠城早矢)・鈴木カルロス三郎太(増田貴久[NEWS])●池田好美(朝加真由美)・池田おさむ(金田民雄)●城所麗夏(金子さやか)・佐藤智子(山口香緒里)・古座野史明(六角精児)・足立原一郎(入江雅人)・田中(坂本あきら)・岩壁宗吉(石井愃一)・張ヶ谷久(石井康太[やるせなす])・植本良平(細山田隆人)・橋本吾郎(篠山輝信)・小杉由紀恵(いとう麻見)・千石孝之助(金橋良樹)・千石千恵子(吉村玉緒)・相川慶一(小関裕太)●高宮深雪(菅野美穂[特別出演])●マコト(大倉孝二)●浦野奈美世(濱田マリ)●相川ふさ江(戸田恵子)●石橋渡(国分太一)。