下北サンデーズ第三話

テレビ朝日系。木曜ドラマ「下北サンデーズ」。
原作:石田衣良下北サンデーズ」、隔月刊誌『papyrusパピルス)』(幻冬舎刊)連載中。脚本:三浦有為子&河原雅彦。主題歌:藤井フミヤ「下北以上 原宿未満」(ソニー・ミュージック・アソシエイテッド・レコーズ)。音楽:屋敷豪太。原案:石田衣良藤井フミヤ堤幸彦。原案協力:長坂信人(オフィスクレッシェンド)。企画協力:古賀誠一オスカープロモーション)。プロデューサー:桑田潔テレビ朝日)&市川竜次(オフィスクレッシェンド)。制作:テレビ朝日オフィスクレッシェンド。演出:丸毛典子。第三話。
伊達千恵美(佐田真由美)がどこまでも主演女優であり続けようとするのは、単に既得権益を守りたいからでもなければ今後の飛躍への足掛かりを得たいからでもなかった。人前に立って演技をすることの快感を忘れることができないからだった。免れたくとも免れることのできない程に強烈な、演劇への衝動に駆られてのことだった。キャバクラのショーダンサーとして大勢の常連客の前に立って歌い踊り、そうして働いて生計を立てながら、弱小の劇団「下北サンデーズ」で女優をやっている今の生活を実は惨めなことであるとさえ感じていて、それでもなお女優としての生を捨てることができないでいるのだ。なるほど里中ゆいか(上戸彩)の云った通り、余りにも光り輝いて眩し過ぎる程の女優の姿がそこにある。
伊達千恵美は昔、九州久留米ローカルのアイドルだった。その過去は「パンドラの箱」とも云われる秘密だったが、「サトシン」こと佐藤新(藤ヶ谷太輔)は友人のB級アイドル・ヲタクからその情報を得てしまい、何の考えもなく他の劇団員たちにそのことを明かした。そのことが後半の波乱を惹起した。彼は自称「オシャレなメガネ男子」だが、江本亜希子(山口紗弥加)に云わせれば眼鏡をかけたヲタク青年、「メガネ・ヲタク」に過ぎなかったようだ。
[主要な登場人物&出演者]●里中ゆいか(上戸彩)●あくたがわ翼(佐々木蔵之介)▲伊達千恵美(佐田真由美)・江本亜希子(山口紗弥加)・八神純一(石垣佑磨)・サンボ現(竹山隆範カンニング])・キャンディ吉田(大島美幸森三中])・寺島玲子(松永京子)・ジョー大杉(金児憲史)・佐藤新(藤ヶ谷太輔[ジャニーズJr./Kis-My-Ft2])・田所双葉(高部あい)▲里中花(木野花)・赤茶げ先生(黒沢かずこ[森三中])・ヒロ太(三宅弘城)・ケラリーノ・サンドロヴィッチケラリーノ・サンドロヴィッチ)▲里中十郎(半海一晃)・ハイロー(野添義弘)・ブイさん(堀まゆみ)・黒沼(岩尾万太郎)・三谷幸三(眼鏡太郎)・野田英夫(辻修)・マーキー(龍坐)・友香(信川清順)・千葉大学理学部長(谷津勲)▲下馬伸明(古田新太)▲代沢二朗(藤井フミヤ)▲里中富美男(北村総一朗)。