水曜ドラマ14才の母第二話

日本テレビ系。水曜ドラマ「14才の母」。
脚本：井上由美子。主題歌：Mr.Children「しるし」（TOYS FACTORY）。音楽：沢田完＆高見優。プロデューサー：村瀬健＆浅井千瑞。演出：佐久間紀佳。第二話。
桐野智志（三浦春馬）の母、桐野静香（室井滋）は誰との会話においても何を話題にしていても結局は自分自身のことにしか興味を示さない。もちろん桐野智志との会話においてもそうだ。彼の日常、彼の将来について常に細やかに配慮するのも結局は、夫のいない母一人子一人の家庭を守り、実業家として成功しつつ同時に家事や子育てにも成功する完璧な女として生きていることに幸福を感じたいからではないかとさえ見受ける。無論それだけではないのかもしれない。そうした自惚れの言動の奥にはもっと素直な慈愛があるのかもしれない。でも表面上、完璧な女を演じることの喜びにしか生きていないように見せていることが、桐野静香にとっては意外にも、桐野智志の精神に欠乏の感覚を生じているだろうことは間違いない。彼は常々彼自身の人生を未だ一度も生きていないと感じているのだ。
［登場人物（出演者）］一ノ瀬未希（志田未来）/母=一ノ瀬加奈子（田中美佐子）/父=一ノ瀬忠彦（生瀬勝久）/聖鈴女学院理科教諭・学級担任=遠藤香子（山口紗弥加）/叔父=三井マコト（河本準一［次長課長］）/交際相手=桐野智志（三浦春馬）同級生=柳沢真由那（谷村美月）同級生=久保田恵（北乃きい）/産婦人科医=的場春子（高畑淳子）/聖鈴女学院保健体育教諭=原口和明（井坂俊哉）/三井マコト妻=三井ひな子（金子さやか）/桐野静香秘書=山崎光陽（海東健）/一ノ瀬加奈子パートタイム仕事仲間=松本リカ（大沢逸美）聖鈴女学院教頭=猪原光江（長谷川稀世）/一ノ瀬加奈子パートタイム仕事仲間=奥村美子（出口結美子）同級生=長崎さやか（小池里奈）弟=一ノ瀬健太（小清水一揮）/聖鈴女学院中学校長=中谷栄三（小野寺昭）/写真週刊誌編集長=波多野卓（北村一輝）/桐野智志母=桐野静香（室井滋）。