フォークダンスDE成子坂

かつて「タモリボキャブラ天国」を楽しんだ者にとっては、爆笑問題をも凌ぐ天才と称えられた名コンビ「フォークダンスDE成子坂」の村田渚が三十五歳で逝去したとの報道は悲しい。クモ膜下出血だそうで、発見されたとき自宅マンションで布団に俯せて亡くなられていたらしく、芸と生活の両立に疲れていたに相違ないと想像されて、さらに悲しくなる。有望な芸人たちが大手芸能事務所間の勢力争闘の犠牲者と化したのは実に悔しい。
村田渚の相方だった桶田敬太郎は、七年前「フォークダンスDE成子坂」を解散して音楽に転じていたが、最近「ますだおかだ」(増田英彦岡田圭右)の作家として笑いの世界に復帰していたらしい。インターネット上の追悼の掲示板等を読んで知った。親友の増田英彦が熱心に口説いて復帰させたと云う。「ますだおかだ」も「フォークダンスDE成子坂」も新人だった頃から、彼等は格別に親しかったそうだ。「ますだおかだ」を一段と好きになった。