中居正広ボウリング大会

フジテレビ系。土曜プレミアム中居正広のスーパードラマフェスティバル」。一月から始まるフジテレビ系の新ドラマ各番組の出演者が集まってのボウリング大会。しかしボウリングだけで二時間番組を拵えてしまうなんて何と無謀な企画だろうか。素直にクイズでもやっておけばよかったのに。また、生放送番組であるため時間の調整も大変だったようだが、何よりも残念だったのは未成年の役者が出演できなかったこと。火曜十時放送(関西テレビ制作)の「ヒミツの花園」で漫画家四兄弟の四男を演じる美少年俳優、本郷奏多が出演できなかったのだ。劇中では十八歳の役を演じるが、実際には十六歳。共演者の要潤池田鉄洋本郷奏多の写真パネルを掲げていた。撮影現場でも愛されているのだろう。司会の中居正広がこの写真パネルについて問うたとき要潤は「お母さんが家から出してくれなかった」と冗談を云っていた。ドラマそのものの内容について中居正広が質問したとき主演の釈由美子は冗談で「淫靡なドラマ」と出鱈目な説明をしてしまい、真矢みきを慌てさせた。生真面目な真矢みき。しかし今宵この番組で最も多く笑いを取ったのは真矢みきだったと云わなければならない。二宮和也の「腐ってもジャニーズ」発言を踏まえて真矢みきの発した「腐っても宝塚だから」の決め台詞も傑作だった。火曜九時放送「今週、妻が浮気します」の出演者の中には、今宵のこの場中一番の美男子。D-BOYSの最年長、和田正人に他ならない。率直に云って速水もこみちよりも平岡祐太よりも端正で甘い顔立ちだったし笑顔も明るくサワヤカだった。これまで何かスポーツやっていたか?と中居正広から聴かれた彼は、箱根駅伝に出場したことが二度あると応え、場中の出演者と観衆の皆を驚かせた。中居正広和田正人に対し、役者になるよりも走れ!と勧めていたのも芸能よりも箱根駅伝に高い価値を認めるからこその言だろう。こうした点まで含めて最も華やかだったのが和田正人だったが、他方、月九「東京タワー」出演者の平岡祐太中居正広から「笑顔がカワイイ」と云われ、観衆からも賛同の歓声が一部に上がっていた。年下の男子俳優を所属事務所の枠を超えて広く芸能界における「後輩」として可愛がり、盛り上げ、引き立てるのは中居正広の基本姿勢であると見える。一九九八年のことだったか、フジテレビ夏七月の「27時間テレビ夢列島」における中居正広司会のクイズに反町隆史が出演したとき既にその路線は確立したかと記憶する。所謂「若手男子俳優」にとって中居正広の番組に出ることは有益な宣伝であり得る。