仮面ライダー電王第十一話

テレビ朝日系。“スーパーヒーロータイム”「仮面ライダー電王」。主演:佐藤健。脚本:米村正二。監督:坂本太郎。第十一話「暴走・妄想・カスミ草」。
野上良太郎佐藤健)の体を奪い合っていたモモタロス(声:関俊彦)とキンタロス(声:てらそままさき)。でも正しくは、奪い合っている気になっていたのはモモタロス側だけ。キンタロスは「泣ける」と聞こえる音声の語に反応して、云わば条件反射的に発動していただけだ。「なきもの」でも「投げる」でも、「なける」に近い音声を聴くや直ぐに全てを「泣ける」と勝手に変換し、「泣ける」と云えば自分の出番だ!と勝手に思い込み、良太郎の身体に憑依してしまう。たとえ良太郎がモモタロスを直々に指名していても関係ない。こうしてモモタロスは出番を横取りされ、本来は自分一人のもの(!)だったはずの良太郎の体をキンタロスに独り占めされて悔しがっていた。怒るモモタロスが時空を超える電車デンライナーの食堂車で騒いでいた間、一貫して静観を決め込んでいたのは、釣の玩具で遊んでいたウラタロス(声:遊佐浩二)。
今回は大人気ジュニアモデルのカスミ(小野明日香)という少女が登場した。ライヴァルと評される別のジュニアモデル少女に嫉妬され、嫌がらせを受けるという事件も描かれた。これを女子ではなく男子アイドルで表現していたらどうだったろうか。例えば、この番組の主題歌「Climax Jump」を歌い踊る男子五人&女子三人組AAA DEN-O formの一員、西島隆弘をその役で出演させた場合、ライヴァルはどんな役で、役者は誰だろうか。