花ざかりの君たちへイケメンパラダイス第九話

フジテレビ系。ドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」。
原作:中条比紗也花ざかりの君たちへ」(白泉社)。脚本:武藤将吾。音楽:河野伸高見優。主題歌:大塚愛PEACH」。序曲:ORANGE RANGEイケナイ太陽」。企画:後藤博幸。プロデューサー:森安彩。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:松田秀知。第九話。
桜坂学園の期末試験で2年C組にカンニング疑惑が持ち上がったとき。代理教員の北浜昇(稲垣吾郎)の云った通り、本当に中津秀一(生田斗真)はカンニングをしたのではないのか?と発言したのは、第一寮の明石総一郎(鈴木亮平)と北花田航平(武田航平PureBOYS])だったろうか。その夜、第二寮の広間において、第三寮の八尾光(加藤慶祐)が中津の容疑についてその無実を証明するだけの根拠がないことを指摘したのに対し、野江伸二(五十嵐隼士D-BOYS])の開発した犯人探しロボットが、今度は八尾光に疑惑を向けた。そのとき敢えてロボットの判断に同調してみせたのは北花田。八尾は北花田に殴りかかろうとしたが、大国町光臣(高橋光臣)がそれを止めた。第一寮の明石や北花田の憎まれ口が三寮の間に喧嘩を惹起しないではいないのは明白だが、悪意に発したものではないのも明らかだ。そこへ入場した第一寮長の天王寺恵(石垣佑磨)が、第一寮の寮生を疑うとは黙ってはおれぬと言い放ったとき、大国町北花田も七道宗磨(西山宗佑)も感激していた。翌朝、試験の結果を受け、追試を受けるべき者の名簿が校内の掲示板に張り出され、2年C組の六名中には明石と北花田も入っていたが、同じく追試を命じられた第三寮生から点数を聞きだしては、誰が最下位であるかを競い合っていた。そして北花田は中津を「カンニング中津くん」と呼ばわり、学年最下位の零点だったことを聞き出して大歓声を上げていた。そして試験後の恒例の打ち上げライヴのためのリハーサルでは、天王寺寮長が白い羽織袴を着て北島三郎の「祭」を熱唱する脇で、北花田大国町も第一寮の皆が祭の格好でダンスをしていて、楽しそうだった。第二寮の連中も、それを見て楽しそうに盛り上がっていた。京橋新(崎本大海)は「昨日の一件で各寮の仲が一気に悪くなった」と述べていたが、全然そうは見えなかった。