花ざかりの君たちへイケメンパラダイス第十一話

フジテレビ系。ドラマ「花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス」。
原作:中条比紗也花ざかりの君たちへ」。脚本:武藤将吾。音楽:河野伸高見優。演出:都築淳一。第十一話。
前半、三寮対抗戦では、第一寮からは寮長の天王寺恵(石垣佑磨)のほか主に明石総一郎(鈴木亮平)や大国町光臣(高橋光臣)等が出馬し、北花田航平(武田航平PureBOYS])や七道宗磨(西山宗佑)は主に応援する側に回ったように見受けたが、「達磨さんが転んだ」戦や「風船割」戦には北花田も出陣、前者では卓上で回転し、後者では大きな風船で第二寮の連中に攻撃を仕掛けていたようだ。ともあれ第一回戦で疲労で倒れてしまった天王寺寮長が以後の八十九戦には不在だった中、第一寮の連中は逃亡を企てることもなく果敢に戦い、三十勝を勝ち取っていた。応援におけるまとまりのよさも場内一番だったと見えた。天王寺寮長が戻って来た直後、北花田大国町正雀漣(松下幸司)は寮長の頼りなさと身勝手について陰口を(しかし皆に聞こえてしまう程に堂々と)云い合い、北花田が「腑抜け寮長が!」と言い放ったところで三人揃って寮長に蹴り飛ばされた。大国町の鉢巻には「眠れる獅子」、北花田のは「狂犬」、正雀のは「カリスマ」と書かれていた。蹴り倒される直前、上半身裸の三人が並んでいた図は何だか熱気に満ちていた。寮長の大胸筋は横から見るとき最高に美しい。よい形だった。
そして後半、高等学校陸上競技大会の冒頭を飾った三寮合同によるチアダンス(男子版ダンドリ!)でも第一寮の衆は天王寺寮長を中心に団結しつつ他の二寮とも見事に調和。ダンスの途中には、第一寮の御家芸とも云える空手の型を取り入れていて全員で披露。昨年の女子版「ダンドリ」よりも断然よい。陸上競技中は北花田大国町の間に天王子寮長が座し、並んで観戦していた。伝聞するところ先週放送分では、北花田と(女装の!)大国町との間の関係が妖しいことになっていたらしいが、それを踏まえて見ると、今回のこの観戦中の、両名の間に割り込んだ格好の寮長は、両名の間を引き裂こうとしているかのようにさえ見えてくる。やはり先週のを見逃したのは惜しいことだったようだ。残念。