仮面ライダー電王第三十七話

テレビ朝日系。「仮面ライダー電王」。田粼竜太演出。第三十七回「俺、そういう顔してるだろ?」。
野上愛理(松本若菜)の喫茶店「ミルクディッパー」において、まるで恋人のように語らい合っていた愛理と桜井侑斗(中村優一)。愛理が何日もかけて考案していた何種類もの新商品の珈琲は全て、珈琲の苦手な甘党の侑斗のためのものだった!ということを知って、あの唐突に現れた変な少年と街のアイドル愛理との関係が何時の間にか深く進展していたことに驚き、嫉妬に駆られつつも敗北を感じて、嘆いていた尾崎正義(永田彬[RUN&GUN])&三浦イッセー(上野亮)コンビ。実際、どんな男にも対等に優しくも冷静にしか接しない愛理が、今や、かなり年下の侑斗少年には極めて親密に語りかけ、対する侑斗も、普段の無愛想な表情から一転、とても楽しそうだったのだ。しかし結ばれて然るべき二人であるとはいえ二人の存在すべき時間には小さくない隔たりがあることも踏まえるなら、実に不思議な関係であると云わざるを得ない。
ゼロライナーの車内、デネブ(声:大塚芳忠)の手料理を大いに食う侑斗のあの旺盛な食い方もよかった。
新しくてキレイで広々とした時間の鉄道の駅に降り立って、モモタロス(声:関俊彦)もウラタロス(声:遊佐浩二)もキンタロス(声:てらそままさき)も、そしてデネブも楽しそうだった。デンライナーオーナー(石丸謙二郎)と駅長(石丸謙二郎)は瓜二つ。リュウタロス(声:鈴村健一)を操っていた黒幕のカイ(石黒英雄)。演じる石黒英雄は「プリンセス・プリンセスD」では、河野亨(佐藤健)等の「姫」派を裏切り、花園音也(中村優一)率いる「黒姫」に味方した九条院ハルカを演じていた。