テレヴィ感想集三題

そして昼。
フジテレビ系、正月の恒例「爆笑ヒットパレード」では初めてナインティナインを司会者に迎えた。これには二面ある。ナインティナイン岡村隆史には芸人マニアのようなところがあるので、色々な芸人の登場する番組の司会役には向いているという面が一つ。しかし反面、吉本興業の芸人が司会をすると番組の全体が吉本興業の宣伝番組にしかならないという問題があるのだ。その意味で昨年まで西川きよし桂三枝爆笑問題を組み合わせていたのは適切だったのだと思う。なお、芸人マニアであるはずの岡村が、チュートリアル徳井の「徳井ダンス」を知らなかったとは意外だ。今日になって初めて披露されたものでもないのに。本当に知らなかったのだろうか。
そして夜。
フジテレビ系、正月の恒例「新春かくし芸大会2008」。
非ジャニーズ系の歌って踊れるアイドル集団Leadの勇姿を、少なくとも年に一度この番組で見ることができる。外見だけで云えば「ごくせん2008」の生徒役に相応しい四人組だが、実現することはないのだろう。二〇〇六年十月五日放送の日本テレビ系「学園ベタドラマ」(「教師ベタベタ物語」と題しつつも主に「ごくせん」パロディ風のドラマ)における不良生徒の中心人物、金髪の「沢田」役をLeadの鍵本輝が演じていたのは見たことがある。あれは結構よい感じだったと記憶する。似合っていた。
ナベプロ制作のこの番組にはナベプロ所属の芸能人が多く出演するが、ナベプロの若手男子俳優集団D-BOYSからは毎回四五人のみ選抜されて出演する。他の芸能事務所との交際上、各事務所の男子たちに出番を割り当てる必要もあるのだろうが、この番組に特有の運動神経を要する体力勝負の仕事に色々な意味で向かない者も少なくない等の事情もあるのかもしれない。もちろん同じことは他の芸能事務所についても云えるだろう。私的な思い込みで云えばw-inds.千葉涼平緒方龍一D-BOYS中村優一が火の輪をくぐるところなんか、とても想像できない。
しかるに渡辺和洋D-BOYS斉藤兄弟とともに火の輪をくぐった。しかも裸に近い格好で。凄いことだ。アナウンサーがそこまでやらなければならないのか?とは思ったが、報酬等で考えるならアナウンサーはアイドルよりも体を張るべきであるのかもしれないとも思ったり。
さらに夜。
十一時十分からはNHKケータイ大喜利」。ケータイ電話による視聴者からの投稿を、千原ジュニアが選抜して公表し、板尾創路が審査し判定。「やる気のない阿藤快」という題に対する投稿には傑作が多かった。しかし投稿に対する木下優樹菜の反応には凄まじい無知に基づく破壊的なものが多く、投稿者がそれを直ぐにネタ化して投稿していたのがさらに面白かった。