BOSS第十話

フジテレビ系。木曜劇場「BOSS」。第十話。
脚本:林宏司。演出:石井祐介。
次週の最終回を前に、今週の第十話では過激な展開を連発した。その前半には、連続爆弾事件に関して警視庁刑事部捜査第一課特別犯罪対策室長の大澤絵里子(天海祐希)とその関係者が疑われ、後半には、警察庁参事官補佐の野立信次郎(竹野内豊)こそが、警視庁を予て動揺させてきた裏金問題の中心人物であるのみかテロリスト集団「黒い月」の「BOSS」でもある可能性が浮上した。「黒い月」の幹部(反町隆史)と野立参事官補佐はどのような関係にあるのだろうか。大澤の恋人の弟にあたる池上健吾(石垣佑磨)は連続爆弾事件にはどのように関係しているのか、そして「黒い月」とは本当に無関係であるのか。解明は次週の最終回に待たなければならない。
ともかくも、野立参事官補佐が裏金問題や「黒い月」にどう関係しているのかは今のところ明らかではないわけだが、もし彼がこれらの犯罪に関与しているとなると、彼をライヴァルと視る警視庁刑事部参事官の屋田健三(相島一之)はどう思うのだろうか。屋田参事官に関しては過去に不正行為があったらしいことが既に第八話において明らかにされたが、もし野立参事官補佐に裏金問題や「黒い月」との関係があるとなれば、屋田参事官は当然そのことを徹底追及し、敵を抹殺することだろう。劇中の彼等の様子を見る限り、むしろ屋田参事官こそ裏金問題に関与していそうに見えるというのに。