The Perfectible Body和訳五

本日の「The Perfectible Body」和訳(五)。「本書は学術研究として意図されたものではなく、一般読者に知を提供するための仕事として意図されたものだ。学術的な独創性を主張するものでは一切ないのは確かだが、むしろ、本書の中心テーマに関して幅広い分野の著述家や理論家が提起してきた数多くの見解を取り上げ、そこから話を広げてゆくことを試みている。私はそれらの典拠から敢えて長々しく引用をしているが、それは、私の見解がそれらに負うものであることへの謝意を表すためであると同時に、本書がどこまで、完全性を志向する身体という問題(the perfectible body)に関する文献の連続“読物”であるかのように思われてよいかを、示すためでもある」(p.18)。