こちら葛飾区亀有公園前派出所の田口淳之介

TBS系「こちら葛飾区亀有公園前派出所」第三話には田口淳之介が出るという情報がテレヴィ雑誌に記載されていたので、今宵は見た。田口淳之介が演じた荒木格之進というのは、四百年前に亀梨村へ流れ着いたと云う侍。かつて亀梨村で村人たちに嫌われながら孤独に死去したあと、幽霊と化して今日の亀有にまで留まり続けていたのだ。
亀有という地名は本来は亀梨という名だったのが、不老長寿の徴である亀が「無し」というのでは縁起が悪いので亀梨から亀有へ改称された…という説については「百識王」でも取り上げられていた。
考えてみれば、荒木格之進は、亀梨村から拒絶されたのち、亀有の人々に受け容れられたという話だったのかもしれない。
それにしても田口淳之介は和服が似合っていて凛々しかったが、あの月代のない髪型は、浪人風と云えなくもないが、やはり武士というよりは医師か儒者か何かのようだった。ともあれ「入口出口田口」の自称「たぐちんこ」こと田口淳之介の男前振りを再認識することができた。