東京DOGS第八話

フジテレビ系。月九ドラマ「東京DOGS」。第八話。
高倉奏巡査部長(小栗旬)の家族が、初めて有り難味を感じさせた。普段は勤務時間中にどうでもよい話題の電話をかけてきて、云わば公務執行を妨害してばかりの迷惑な家族だが、今回ばかりは、何時になく落ち込んでいた彼を激励するに力あった。陰から見ていた堀川経一巡査(勝地涼)が貰い泣きをするのも肯ける。しかるにこの感動の場面を台無しにしたのが、高倉家に家族同然に出入りする彼の妹の交際相手で、彼を「お兄さん」呼ばわりする高校生の中谷祥太(吉村卓也)。義兄となるべき人が刑事だったことに感動し、「渾名はスーツですか?」と尋ねた彼は、刑事ドラマ「太陽にほえろ」の愛好者であるに相違ない。「ジーパン刑事」は渾名としてあり得るが、「スーツ刑事」は該当者が多過ぎるだろう。珍しく面白かった一場面。