月九ドラマ月の恋人第二話

フジテレビ系。月九ドラマ「月の恋人」。第二話。
上海のレゴリス家具工場の労働者の一人ミン(阿部力)は、工場で働いている間は流石に女装してはいないようだったが、言葉遣いは所謂オネエ風であるらしい。中国語で台詞を発していたからそれがどのよう口調であるのか全く判らないが、字幕にはオネエ風の台詞が表示されていた。
このドラマには日本語のほかに中国語と英語が盛んに用いられるが、時々、中国人同士が日本語で会話をしていたり(先週はそういう場面があったと記憶する)、日本語を全く解さないと思しい米国人相手に日本語で話しかけてそれで会話が成立してしまったりしている。フィクションとしての言語の使い分けの設定に今一つ安定性がないようだ。フィクションなのだから全て日本語だけで通してしまってもよいはずだし、逆に徹底して現実主義的に複数の言語を使い分けてもよいわけだが、何れで行くにせよ設定の基本は確り定めておいた方がよいのではないかという気がする。
葉月蓮介(木村拓哉)には自社の専属モデルを娼婦のようなものとして扱う意図があったのだろうか。彼が上海から連れてきたそのモデルに思い切りオメカシをさせたあと物凄く庶民的な中華料理店へ連れて行って餃子を食わせたのはどのような意図によるものだったのだろうか。これらの謎は今後の劇中で解明されるときが来るのだろうか。そして二宮真絵美(篠原涼子)はあの中華料理店の二階に住んでいるのだろうか。住んでいるのではなく、単に葉月蓮介とのデイトに出かけたモデルのシュウメイ(リン・チーリン)が戻ってくるのを待っていただけであるとすれば、それは葉月蓮介に愛されているかに見えていたシュウメイへの嫉妬の表れであるのだろうか。