テストの花道&寄り道第七回&第八回

NHK教育の、受験生のための(そして大人にも為になる)番組「テストの花道」(及び関連番組「テストの寄り道」)。先月十五日と二十二日の土曜日の朝九時二十五分から再放送(及び九時五十五分から放送)された第七回と第八回を録画しておいたのを見た。
第七回の課題は、第六回に引き続き早稲田大学を舞台にして、今回は教員ではなく学生に話を聴いた「キャンパスツアー 大学生に質問」。
第八回の課題は「自分流 記憶術のススメ」。入学試験の基礎をなし決め手をなすのは英語にあり英単語の記憶にあることを踏まえ、英単語を記憶するための術として、「境目を知る」「SFO」「ストーリー」の三つが挙げられた。
(一)「境目を知る」というのは、憶える境目、忘れる境目を知るということ。英単語を紙に繰り返し書き出して憶える場合に、何回書けば憶えるのか、逆に云えば何回しか書かなかったら忘れてしまうのかを自ら試験して自覚しておくという方法。
(二)「SFO」は「Spell」「Fact」「Opinion」の略。「temperature」というSpellの単語(意味「温度」)を記憶する際には、「天麩羅ちゃん」に近い発音をするというFact、「天麩羅は温度が大事」というOpinionとともに憶えてしまおうという方法。他に、Spell「obtain」(意味「…を獲得する」「…を入手する」)に関しては、Fact「オンブで退院」、Opinion「幸せゲット」という例が提案された。これ等は固定したものではなく、あくまでも記憶する者が自己流で自分にとって憶え易いものを設定するのが望ましいとのこと。
真田佑馬はSpell「conquer」(意味「…を征服する」)に関して、Fact「こっちにこんかー!!」、Opinion「その人に自分が征服する」(彼の書いた原文のまま/口頭では「その人が自分を征服する」と説明)を考えていた。
(三)「ストーリー」は、英単語をそれぞれ独立して記憶するのではなく、長文を丸ごと理解して憶えることによってそこに含まれる単語を文脈の中で理解して一挙に憶えるという方法。なるほど、これは最も説得力がある。この方法の利点は、単語だけではなく文法をも憶えることができるところにある。英語を苦手とする野澤祐樹がこの方法を実験して、誰よりも好成績を上げた。ところで、以上の三方法を実験する以前の段階の試験では、野澤祐樹の得点は低かった反面、真田佑馬は意外にも基本的に高い得点をしていた。「百識王」で「アホの子」と呼ばれていた真田佑馬は、実は頭が良いのではないかと思われる場面がこの番組では多い。