旅行記二出張記二京都から東京へ移動

旅行記二。出張記一。朝六時半にホテルの和食堂で朝食。七時五十分に出発。八時四十分頃から京都市内で仕事。九時頃に完了。
京都を発つ前に、京都大学工学部建築学教室本館を見物。設計者の武田五一は明治期から昭和初期にかけて関西で活躍した建築家で、京都高等工芸学校(京都工芸繊維大学)創立時の教授で、京都帝国大学工学部の初代学部長でもあるが、浅井忠を主導者として仰いだ京都の陶芸家たちや漆芸家たちの工芸図案改良運動にも深く関与した図案研究家でもあった。モダンで明快でありながらも気品と威厳のあるこの建築にも、浅井忠の洋風の文人趣味を連想させるものがある気がする。
京都から東京へ向けて移動するの途上、浜名湖の食堂に寄り、上ウナギ丼で昼食。静岡で鰻と云えば御当地のものであるかと思われるのに普通に値段が高かったので、少々驚かされた。その後、富士川に休憩したとき、彼方に見えた雲や霧に隠れた大きな山は富士山だったのだろうか。夕方五時半頃に東京の町田で仕事。無事完了し、夜七時頃に上野駅前のホテルへ入ることを得た。今宵から暫くの間ここに滞在するので漸く落ち着くことを得る。夕食は近くの天麩羅丼屋の海老天丼。