ホタルノヒカリ2第五話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ホタルノヒカリ2」。第五話。
雨宮蛍(綾瀬はるか)が「伝説のドジョウ掬い」芸を再び披露するに至ったのは、取引相手の、不動産会社の気まぐれで意地悪な社長、江古田(六角精児)への「接待」としてだった。彼は永年、取引相手の「接待」の場において所謂「腹踊」をして相手を笑わせ、機嫌を取ることで数々の交渉を成立させてきたらしく、洒落た場で「接待」を受けること、知的に説得をされること自体に嫌悪感を抱いてしまう癖があるのだ。
もっとも、この手強い人物は「アホ宮」の見事なドジョウ掬いに心動かされてはいたものの、それによって前言を撤回することはなかった。このドラマでは意外に、現今のドラマにありがちな類の展開を微妙に避けてみせるようなところがあるのかもしれない。朝食に毎朝、手作りの味噌汁を作るべし!という義務を「アホ宮」に対して課していた「部長」高野誠一(藤木直人)がその義務を優しく解除してやったにもかかわらず「アホ宮」の側が敢えて頑固にその義務を引き受け続けようとした辺の展開もその一例だろう。
それにしても、江古田社長に対する瀬乃和馬(向井理)の反撃は余りにも大胆だった。あれで相手が引き下がらず火に油を注ぐようなことにでもなったら一体どうするつもりだったのか。取り敢えず彼は江古田を近所の裁判所の傍聴席にでも連れて行って接待すべきだったろう。