ホタルノヒカリ2第七話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ホタルノヒカリ2」。第七話。
雨宮蛍(綾瀬はるか)は、休日、所謂「パワースポット」へ行く同僚の桜木美香(臼田あさ美)、松小路豪也(市川知宏)、竹林篤志君沢ユウキ)、梅田翔太(井出卓也)に付いて行き、目的地にある瀧の龍神に向かい、「部長」高野誠一(藤木直人)との結婚の成就へ向けて「パワー」の持続して欲しいことを祈願した。
その翌朝の職場での、畳み掛けるような事件の連発は凄まじかった。雨宮蛍に勝ちたいと祈願していた桜木美香は早速、雨宮蛍を想う瀬乃和馬(向井理)にデートを申し込み、井崎豊作(高橋努)は「部長」が浅田小夏(木村多江)と会っていたことを雨宮蛍の前で暴露したかと思えば、瀬乃和馬までもが「部長」の前で雨宮蛍と仲のよいところを見せ付けた。それらの事件と並行して、竹林篤志は手鏡を覗き込んで己の美に酔い痴れ、松小路豪也はその美が「パワースポット」の龍神の賜物ではないかと同調し、梅田翔太はそんな二人の様子を見詰めながら片想いの桜木美香のことを思い浮かべていた。怒涛のような展開のあった数十秒間。女装の詐欺師サマンサ(森崎博之)の予言ではないが、まるで世界の破滅へ向かうかのような、混沌の「パワー」が渦巻いていた。
遠足での、雨宮蛍の「よっこいしょういち」と掛け声をかけながら山道を軽やかに翔けるところとか、夜の縁側の、高野誠一から「君の唇を奪いたい」と(冗談で)云われたときの「奪っておくんなさいまし」とか、さり気ない変人振りは不可欠の要素。雨宮蛍は「若い男」瀬乃和馬と「余り若くはない男」高野誠一から同時に愛されている状況に舞い上がっていたが、瀬乃和馬は「ゲゲゲの女房」の村井茂=水木しげると同じ顔をしている所為か、今一つ「若い男」という感じがしない。